2016/08/18
鍵とダイヤル暗証番号を紛失した家庭用金庫の開錠


渋川市にお住まいのお客様から、金庫が開かなくて困っているとのご相談を受けました。このお客様はシリンダー錠とダイヤル錠の二重ロックとなった家庭用金庫をご使用で、開錠のためには金庫の鍵とダイヤル暗証番号が必要となります。ところが、お客様はその両方を紛失されてしまったそうです。金庫の中には今日必要な書類が保管されているらしく、「壊してもいいから至急開けて下さい」とのことです。そこでベテランスタッフをお客様宅へと直行させました。  お客様宅に到着してみると、そこにあったのはダイヤセーフのD34-4でした。よく売れている商品ですので、私たち鍵屋への開錠依頼も多い金庫です。そのため、今回お客様宅へ伺ったスタッフも、この金庫については熟知しております。少し時間はかかりそうですが何とかなりそうです。  開錠作業に取り掛かる前に、いま一度お客様に鍵と暗証番号の有無について確認いたしました。せめて暗証番号だけでも分かれば作業はうんと簡単になります。二重ロックタイプの金庫は、ダイヤルロックしてから鍵を差し込み開錠するという仕組みになっているので、ダイヤルロックさえできればシリンダーのほうはピッキングで容易に対応可能だからです。しかし、やはり見当たらない、分からないとの回答をお客様から頂きました。こちらのお客様は普段この金庫のダイヤルを固定して、鍵だけを使って開錠・施錠をしていたそうですが、何かの拍子でダイヤルが動いてしまい暗証番号がわからなくなったうえに、気づくと金庫の鍵も紛失されてしまっていたそうです。こうなると、金庫を破壊して開錠する他ありません。そこでまずは特殊な工具を用いて小さな穴を開け、ダイヤル部分のツルを切断します。これでダイヤル錠は開錠されました。次にシリンダーに工具を挿しこみ、ピッキングの要領で鍵開けに成功しました。全部で60分ほどの作業です。無事に中身を取り出せ、お客様からは感謝の言葉をいただけました。  金庫の鍵やダイヤル暗証番号は大切に保管したいものですが、万が一失くしてしまってもご安心下さい。鍵屋にご依頼をいただければ、必ず開錠してみせます。鍵のことでお困りの場合はどうぞお気軽にご連絡下さい。

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